みち

「まわり道」 1975  西ドイツ「都会のアリス」「さすらい」に続き、ロードムービー3部作といわれるヴィム・ヴェンダースの映画「まわり道」をみる。始めの2つはとってもいいのに今回は期待ハズレ。☆3つ。アクション、コメディ、SF、ホラーなどなど映画にはいろんなジャンルがあるけれど、ロードムービーは一番好きなジャンルかな。未来や過去に行く訳でなく、いくつものストーリーが複雑に絡み合う訳でもなく、縦横無尽に動き回る訳でもない。物語の進行と距離の移動と時間の流れがひとつの線上にあるロードムービーはとってもシンプルで心地いい。みち【未知/路/途/道/充ち/満ち】未知なるものを求めて、進む路を選択し、途中でいろいろあるけれど、物の道理わきまえて、人の道を外れることなく、充実感で満ち足りた日々を送ってほしい。大好きなヴィム・ヴェンダースとジム・ジャームッシュを除いた中でのロードムービーtop3
「プリシラ」 1994 オーストラリアオーストラリアの広大な大地を、地方公演のために、三人のオカマが旅をするロードムービー。 心の中にそれぞれに問題を抱えながらも、割と軽い気分で出発するが、様々なハプニングが・・・。
「ストレイト・ストーリー」 1999 アメリカ年老いたアルヴィンは、軽度の知的障害を持つ娘と暮らしている。ある日、諍いから十数年来連絡が途絶えていた兄が倒れたという知らせを受けた。狼狽し、葛藤する心にはいつしか、幼い頃に兄と見た満天の星空が甦る。次の日、他に術を持たないアルヴィンは遥か彼方の兄を目指して、壊れかけた芝刈り用の小さなトラクターに跨るのだった…。実話を基にしたデビッド・リンチのロードムービー。
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」 1997 ドイツ余命短し男、マーティン(ティル・シュバイガー)と女、ルディ(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)は病院で偶然出会った。マーティンは「天国じゃ誰もが海の話をするんだ。」とルディに聞かせる。だが、ルディは一度も海を見たことがない。するとマーティンは「みんなの話を指を加えて聞いてるだけだな。」と、からかう。しかし、ルディの表情を見て、このままでは可哀想だと思ったのだろうか?のち、二人は病院を抜け出し、駐車場からベンツを盗み出す。今の二人にはこれぐらいの犯罪はどうって事ないさ!だが、盗んだ車はギャングの車であった。二人を追うギャング、更なる犯罪、二人の命、そして海は見られるのか・・・。