文学作品なるものはあまり読まない方だけど、有名な人の有名な作品くらいは一応読んでおきたいなぁというスタンスで、谷崎潤一郎の「細雪」を読む。おもしろい。川端の「雪国」よりも、三島の「金閣寺」よりも、芥川の「羅生門」よりも、太宰の「人間失格」よりもおもしろい。夏目漱石の「こころ」くらいおもしろい。「陰影礼賛」も好きだから、たぶん谷崎潤一郎が自分に合っているのだろう。ということで、調子に乗って映画も見る。
「細雪」1983ジャケットの感じから、いやな予感はしてたけど、結果は×。本を読んで思い描いてた感じと実際の映像がまったく違うから見る気もしない。やっぱり想像に勝るものはないのかな。☆2つ。映画の内容を伝えるために映像を凝縮したものが予告編で、さらに凝縮して一枚の絵にまとめたものがジャケットではないかと。だから、ジャケットの善し悪しは映画を選ぶ際には無視できない存在で、CDやレコードにジャケ買いと言う言葉があるように、映画にだってジャケレンタルなる言葉があってもいいんじゃないかと思ってみたり。内容はもちろんジャケットが好きな映画TOP3
「オール・アバウト・マイ・マザー」 1999 スペイン昔アマチュア劇団の女優だったマヌエラは、 作家志望で最愛の一人息子をその17才の誕生日の夜、連れて行った 芝居『欲望という名の電車』の帰りに自動車事故で亡くす。傷心を癒すため別れた夫がいるバルセロナに行き、ひょんなことから職を得る。 元夫の子供を宿した修道女ロサを預かることになる。彼女を取り巻く多くの人達の人生模様を丹念に描きながら、 劇的な結末に。
「ノー・マンズ・ランド」 2001 ボスニア1993年、内戦下の旧ユーゴ、セルビア軍とボスニア軍が膠着状態で対峙する間に「No Man's Land」と呼ばれる中間地帯があった。ある日のこと、セルビア兵1人とボスニア兵2人がこの中間地帯の壕に取り残され、しかもボスニア兵1人は倒れた体の下に仕掛けられた地雷を起爆させないため、身動き一つ取れなくなってしまう。お互いがお互いを憎しみ合いながら、状況を打破するために時には脅しあい、時には力を出し合う両者。2002年アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、2001年カンヌ国際映画祭脚本賞など、12カ国で17の賞を受賞。
「岸辺のふたり」 2000 オランダ幼い少女は、父が岸辺でボートに乗って去っていく姿を見つめる。父の帰りを待ち続けるが、結局彼は帰ってこない。数日経っても、何年経っても、雨の日も風の日も、父が戻って来るのを期待し、その岸辺に自転車を走らせる。その間、彼女は次第に歳を取り、友人ができ、恋人ができ、子供ができ・・・それでも彼女は帰らぬ父を、ただただ待ち続ける。――そして奇跡が起きる。たった8分間の短編映画。
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