リアリティとか、緊張感や緊迫感といった言葉がぴったりの映画を立て続けに3本見る。娯楽映画とは言えない、見るのにちょっとだけ耐力のいる映画。いずれも実話をベースにしているから実生活の延長線上にこの映画があるということをまざまざと見せつけられる。PMC(民間軍事会社)、SEALs(米海軍特殊部隊)、CIA(中央情報局)といったまったく縁のない組織がいろいろ出てくるものだから、世の中にはいろんな職業や働き方があることに改めて気づかされる。当たり前のようにグローバル化や国際化が叫ばれるこのご時世でも、日本にいる限りは絶対に就職先の候補に挙がらないところ。この時期街中に大量発生する就活生を眺めながらそんなことをふと思う。
「ルート・アイリッシュ」2010 イギリステロが続発するイラクで活動する民間軍事企業の実態を現実の事件を題材に描く。「ルート・アイリッシュ」とはイラク・バクダッド中心部から空港へ向かう道のことで、武装勢力による誘拐、襲撃が頻発し「世界で最も危険な道」と言われる。イギリス軍を退役し、民間軍事企業のコントラクターとしてイラクで仕事をしていたファーガスの親友で兄弟同然に育ったフランキーがイラクで死んだ。ファーガスはかつてフランキーを高額報酬が得られるとイラクでの仕事に誘い、その死の直前、彼からメッセージが寄せられていた。フランキーの死に疑問を感じたファーガスは…
「ゼロ・ダーク・サーティ」2012 アメリカ2011年5月、米軍特殊部隊によるウサマ・ビンラディン襲撃・暗殺事件を、関係者の証言に基づいて映画化。「9・11」テロ以降、CIAはその実行組織アルカイダと首謀者のビンラディンを血眼で捜索するもその居所をつかめずにいた。その時、CIAパキスタン支局に若い分析官マヤが配属される。彼女はビンラディンの指示を伝える男の情報を丹念に追跡するが、その後もテロは続きCIA局員にも多大な犠牲が出る。そして2011年、ついに彼女はその男の居所を特定するが…
「キャプテン・フィリップス」2013 アメリカアメリカ国籍のコンテナ船マースク・アラバマ号に船長として搭乗したリチャード・フィリップス。船がソマリア沖に入った時、武装したソマリア人ムセたち海賊が接近し、攻防むなしく占拠されてしまう。フィリップスの運命と、彼が選択した決断とは。---2009年の実際の事件をフィリップス本人が記した「キャプテンの責務」をもとに描く。
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