STAND BY ME

ミューズの晩餐」で取り上げられたこともあり、今更ながらサントラCDをレンタルする。映画公開当時はまだ小学校にもいっていないころだから、初めて見たのがいつなのかははっきりしない。ただ何度見ても見るたびにより好きになっていく映画。そしてその中で流れる音楽もまた然り。ベン・E・キングの「STAND BY ME」をはじめ、ほとんどが50年代のアメリカ音楽。チャック・ベリーやリトル・リチャード、エルヴィス・プレスリーが登場し「ロック」という音楽ジャンルが産まれた時代。まだビートルズもボブ・ディランのいない時代。コーエン兄弟監督の「オー・ブラザー!」もそうだけど、音楽に詳しくない自分にとっては昔の音楽を浅く広く知るにはサントラが非常にいいツールとなる。映画のつくり手がその映画のストーリー、舞台設定、雰囲気に合う最適な音楽を過去の膨大な音楽ストックの中から探してひとつのCDにする。良い映画からは良い音楽が見つかりやすい。当たり前なのかも知れないが、それを素直に番組のコンセプトとしている「ミューズの晩餐」はこれからも見ていきたい数少ない良質な番組のひとつだと思う。