シンボル

珍しく何もすることのない暇な夜、コーヒーを飲みながらひとりゆっくり映画を見る。8月15日の終戦の日をつい最近迎えたこともあり、その時代を描いた映画をチョイス。
1967 日本ポツダム宣言受諾から玉音放送に至までの激動の24時間を描いたノンフィクション映画。天皇と閣僚と軍による御前会議というもの、天皇の御聖断というもの、玉音放送の録音と放送のタイミング、クーデター未遂などなど社会の教科書を見るよりわかりやすい。☆4つこの時代を扱った映画は山ほどあるけど、天皇を取り上げる映画やドラマはほとんどないんじゃないのかな。思いつくのは今日見た映画以外ではあとふたつ。どちらも一度は見る価値あり。
2005 ロシア日本では公開不可能とまでいわれたロシア映画。スタッフはすべてロシア人だけどキャストはイッセー尾形、佐野史郎、桃井かおりなど日本人が日本語で出演してる。ロシア映画といわれなければ日本の映画と思えるほど自然な仕上がり。現人神から人間宣言に至までの天皇の苦悩を描いた作品。史実から着想を得たフィクション。
白洲次郎」 2009 日本終戦後、占領下の日本においてGHQと渡り合い「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた白洲次郎の生涯を描いたNHKドラマ。日本国憲法の草案はGHQが作成したこと、日本政府はほぼそのとおりに訳して公布したこと、草案では天皇の地位がsymbolとなっていたこと、symbolの日本語訳に戸惑い手元にあった英和辞書を用いたこと、結果新憲法の「象徴」が一冊の辞書によってきまったことなど、みどころ満載な全3話のドラマスペシャル。