白夜、フィヨルド、サーモン、サンタクロース、ボルボ、ノキア、ムーミン、福祉、税金…北欧と聞いて思い浮かぶキーワードを挙げるとこんな感じか?IKEAの日本進出と、フィンランドが舞台の「カモメ食堂」が公開された6年くらい前からは北欧デザイン、北欧スタイル、北欧雑貨と、本屋さんで「北欧~」の特集をしている雑誌を見ないときがないくらいブームになっているようで。専門誌でもないのにアアルト、ウェグナー、ヤコブセン、ポールヘニングセンといった1950年代の北欧モダンのデザイナーがあたりまえのように登場してる。機能的でシンプルで、職人の手仕事ではなくて、大量生産される工業製品だけど、人間的な暖かさのあるモノ。ちょうど柳宗理が工業デザイナーとして目指していたモノと同じ視点。日本と北欧は遠く離れているけれど、同じ価値観をもってるから北欧ブームにもなっているのでしょう。ただのセレクトショップだと思ってたBEAMSもいつの間にかこの流れに乗ってるみたいで。そしていきなり北欧の映画TOP3
「キッチンストーリー」 2003 ノルウェー ベント・ハーメル1950年代、スウェーデンの研究機関「家庭研究所(HFI)」では、様々な調査によって家庭用品の規格を定める活動をしていた。その一環として、「独身男性の台所での行動パターン」を調べることになり、隣国・ノルウェーで調査が行われることになる。片田舎に暮らす老人・イザックのもとにも、HFI調査員のフォルケが派遣された。規則で会話などの交流を禁止された2人は、よそよそしい空気の中でお互いの観察を始めるのだったが…。
「ドッグヴィル」 2003 デンマーク ラース・フォン・トリアー舞台はロッキー山脈の山奥。かつては炭坑があったその村は既に寂れ、外界から孤立していた。住人のひとりで、元医者の父を持つトムは、哲学者気取りの作家志望であり、閉鎖的な村人たちを啓蒙しようとしていた。しかし、村人たちは彼の話を聞きはするものの、意にも留めない。村人たちを目覚めさせるためには、実例が必要だと考え始めたとき、ひとりの美しい逃亡者グレースが村に現れる。トムの提案に従い、村人たちが彼女を匿う代わりに、彼女は村人のために働くという約束が交わされるのだが…。床に家や道などを表わす白線を引き、必要最小限の家具などを置いただけの殺風景なセットを村に見立てて3時間弱に及ぶ全編を撮り上げ、初公開となったカンヌ国際映画祭で話題騒然となった衝撃の問題作。
「やかまし村の子供たち」 1986 スウェーデン ラッセ・ハルストレム「長くつしたのピッピ」シリーズの原作者であるリンドグレーンが自らの作品を脚本化し、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のL・ハルストレムが監督した心暖まるほのぼのムービー。スウェーデンの豊かな自然に囲まれた、わずか3軒の家しかない“やかまし村”に住む6人の子供たち。そんな彼らの夏休み中の日常を美しい自然をバックに綴った作品で、ユーモラスなエピソードを温かいタッチで描いたノスタルジックで人情味溢れるドラマ。
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