生々流転

「すべての物は絶えず生まれては変化し、移り変わっていくこと」(三省堂 新明解四字熟語辞典より)久しぶりに「美の巨人たち」を見る。内容は横山大観の水墨画で、長さ40mもある巻物で、絹に描かれた水の一生の物語で、タイトルが「生々流転」とのこと。山奥の霧が水滴になり川になり、山から里へ、海岸から海へ水が流れて、蒸発して最後に空に登る。等伯の松林図屏風や杉本博司のSeascapesに並んでお気に入りの絵。つくられた時代はそれぞれ違うけど、どれもモノクロで湿った空気感が似ているなぁと。最近はなかなかひとつの本を読み終えてから次の本に移るのではなく、あっちのへ行ったりこっちへ行ったりさまよいながら読む感じ。生々流転な読書スタイル?仕事も突然環境が変わることになり、こちらも生々流転な状況で。成長なのか?迷走か?何のつながりもなく読んだ最近の本
「銀の匙」 1921 岩波文庫
「君たちはどう生きるか」 1937 岩波文庫
「寺田寅彦随筆集」 1947 岩波文庫