本屋/図書館/古本屋今年も終わりに近づき、振り返ると計75冊の本を読んでいたようで。相変わらずジャンルは物理学、文学、社会学、経済学、哲学、医学、建築学、数学、考古学、農学、生物学、などなど、もうバラバラ。別に何かの役にたつとか、知識を得るとか、目的をもって本を読むつもりは毛頭なく、本を読むのに意味はいっさい求めない。純粋に面白ければそれでいい。割り切りが大切かと。考えるときは本を読む。何かの本か雑誌で目にした言葉だったと思うけど、ほんとこれに尽きるかと。本を読んで本のことを考えるのではなく、本を読みながら同時並行で別のことを考える。マルチタスクというか瞑想に近いような感覚。何か考えたいときに、一人静かなところで目を閉じても雑念が邪魔をする。そんなとき...22Dec2020本
Netflix・Spotify・Tesla今日、Mー1がやっていたのでひさしぶりにTVを見る。で、すごく違和感を感じたのがNetflixとDisney+のCM。TVの最大のライバルである動画ストリーミングサービスの広告をTVで流すという矛盾。。TV局が自暴自棄になっているんじゃないかと気になって余計にCMが印象に残るという悪循環。。昨日、ドラッグストアに行ったついでに隣のTSUTAYAに立ち寄る。CDとDVDレンタルエリアの人のいなさ加減に目を疑う。ほんの1年前まで、土曜の夕方であればもっと賑わっていたのに、今ではもう人もまばら。動画や音楽のストリーミングサービスもいよいよ世間に普及してきたことが容易に想像できるほど。。先日、政府が2030年半ばにガソリン車の販売禁止を目標...20Dec2020本
LIFE 5W1Hパレートの法則はわかりやすくキャッチーでもありとても有名で、全体の数値の大部分は2割が生み出しているという理論。2-8の法則とも言われる。よく使われるのは組織論で、全体の2割はいくら人を変えてもサボりだすというもの。話は変わって細胞の働きについて。生物をかたちづくる細胞の大半は正常に機能するけど、全体の1/2乗の割合で異常な振る舞いをしてしまう。100の細胞でできた生命は10が異常に振る舞い異常率は10%。100万の細胞があれば、1000が異常値となり異常率は0.1%、1兆個の細胞なら100万が異常となり異常率は0.000001%。つまり単細胞より多細胞になればなるほど、異常率が低くなり安定した生命体となる。組織論を語るならパレート...23Sep2020本
建築思潮最近いろんなホテルに行く機会が多く、リッツやコンラッドやパークハイアットなど庶民とはまったく違う別世界を覗き見ばかりしている気が。。1泊100万以上するような部屋にいつになったら泊まれるのやら。五つ星ホテルとなるとロビーラウンジは人もまばらで静かだけど、ヒルトンくらいの4つ星になるとラウンジやレストランはもうすごい人。。宿泊客はこのご時世すごく少ないと思うけど、カフェ利用の女性客がもう山ほど。それも平日の昼に。旦那さんはそのころ働いているんじゃないかなぁと思ったり。Withコロナで7割経済と言われる中、同じ利益率を確保しようとするなら、原価を2割圧縮するか、付加価値を1.4倍にするしかないけど、ラグジュアリーホテルはさてどうするか。...08Aug2020本
100年最近読んだ本のメモーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー①私たちは知らないうちに、私たちよりずっとゆったりしている●●人の影響を受けてしまいます。(中略)私たちの速さでやろうとすると●●人は狼狽し、私たちは疲れ切ってしまいます。●●人には理解してもらえず、私たちは焦るだけで、何ひとつうまく行きません。②●●人は、必要があろうがなかろうが、他人を押しのけて我先に電車に乗り込もうとします。(中略)彼らは列に並んで自分の番を待つということをないので、切符売り場や改札口では勝手に割り込んできます。彼らの頭には、目的地に早く着くことしかないのです。③●●人は概して抽象的な思索が苦手のようです。彼らの...11Feb2020本
オイラー、ガウス、リーマンGoogleによる量子コンピューターの量子超越性が実証されたというニュースに一瞬心踊ったけど、まだまだ最初の一歩といったところで、現段階では暗号解読も素因数分解もできないとのこと。とは言ってもスパコンで1万年かかる計算が3分で解けたという数字はインパクト大。こうなってくるとRSA暗号が解読されるのが、量子コンピューターによる物理学の力技か、リーマン予想をはじめ素数の謎を解き明かそうと試みる数学の理論か、どっちが早いか気になるところ。とは言ってもあと何十年何百年かかるかわからないので専門外の外野は気長に待つしかない。できることといえば、昔や最新の知見をわかりやすくまとまった本を読むことくらい。ということで、数学にまつわる面白い本3冊を...27Oct2019本
最近の本メキシコへの追加関税があり、ファーウェイの米禁輸措置があり、6月にはG20も開催予定で、政治経済のニュースに事欠かない5、6月。その上、G20開催中は大阪市内の小中学校が休校になることを知り、なぜ大阪市内だけなのかとご立腹のみう。そんな中、今年21冊目に読んだ本は日本経済新聞出版の民主党のアメリカ共和党のアメリカ。トランプ来日に影響を受けたわけではなく、予約していた本がたまたまこのタイミングで到着して、偶然にも臨場感のある読書となる。本の内容はいいことも書いてあったと思うけど、あまりいい文章ではなく読んでて面白くない。そういう時はぱらぱらと流し読みをして、無理に読み込もうとしないに限る。反対に今年は面白かった本に出会うことが多く、5...02Jun2019本
木・コンンクリート・鉄最近読んだ建築・都市の面白かった本3冊。1000年の時の流れを考える木造建築、200年の耐用年数をもつコンクリート、ここ数10年の都市化を支える鉄骨の超高層建築。著者の経歴も書いている内容も扱う材料もまったくばらばらだけど、大きな時の流れの中で建築・都市を考えるのにとても面白い3つの本。それぞれ単独で読んでも面白いけど、併読することで見えてくる新しい視点があったりなかったり。「銃・病原菌・鉄」みたいなタイトルになったのは単なる偶然が必然か。。30Sep2018本
発酵発酵にまつわる本を3つまとめて読んでみる。「経済学」「文化人類学」「情報学」という一見「発酵」とはあまり関係がないと思われる学問を「発酵」というフィルターを通して見つめ直す面白い試み。バイオテクノロジーや地方創生、AIなど昨今トレンドのキーワードと「発酵」に親和性がとてもあることに気づかされ、とても面白く読めた3冊の本。20May2018本
impossible → I’m possible働き方改革、ワークライフバランス、ホワイトカラーエグゼンプション、プレミアムフライデーなどなど、色々な単語が入り乱れいている今日この頃。組織論や文化論、世代間の価値観にまで踏みこむ必要のある内容で、「KY」や「忖度」と言った言葉が流行する日本ではどうしても解決までに時間がかかるようで。1977年には日本の意思決定の本質を空気で捉えた「空気の研究」が刊行され、1984年には「失敗の本質」で日本組織の大きな変化に対する脆弱性を指摘している。今読んでも最近刊行された本であるかのように昨今騒がれている諸問題の本質を捉えており、もうほぼ予言の書。刊行からはや30年以上。相変わらず最近も「職場の問題地図」という本が10万部以上売れているというこ...14Apr2018本
七夕7月7日は七夕の日。今年はホタルも見に行ってないし、夜の星空も眺めていないけど、ちょっと前にプラネタリウムで天の川を眺めたから、なんとなくもう満足してしまっている。江戸時代に始まった短冊に願い事を書いて笹の葉に飾るイベントは先週スーパーでできたし、それなりに満足の七夕の夜。江戸時代の風習を考えるなら文化人類学、天の川を眺めるなら天文学、宇宙からみれば天の川は銀河系なので物理学。七夕と一言で言ってもいいろんな学問領域があるようで、生物学ではフンコロガシは天の川を目印に糞を転がすということを発見したとのこと。ここ一年でだいたい50冊くらい本を読んでて、面白かった本に共通することが学問分野を横断して長い時間軸で考えているもの。狭く深く考え...07Jul2016本
世代新年度になり、会社にも新しく新入社員が入ってきて、またひとつ歳を取ったことを気づかされる季節。スポーツ選手や芸能人は別にして、社会人になって10年くらいになると、世の中にも同世代の方々がメディアで取り上げられることも多くなり、何を考え、何をしているか、やっぱり気になるところ。ということで、最近読んだ3冊は、いずれも1980年代前半の生まれの研究者の本。内容は社会学、数学、政治学とばらばらだけど、どれもさらっと読める軽い本。言いたいことはわかるけど、内容は荒削りで詰めが甘く、まだまだこれから洗練熟成されていくのかぁというのが共通して受ける印象だったので、30代前半の世間の評価も似たようなものなのでしょう。火花で芥川賞を受賞した又吉も、...04May2016本