ドキュメンタリー

なんとも慌ただしい3月4月。卒園、入学、転居、転校、入塾とイベント目白押し。引越しを間近に控えて家の中はダンボールで溢れかえり、落ち着いて本を読むことも映画を見ることもできない上に、何かと休日にすべきことがあるからのんびり遊びに行くこともままならない。例年なら牡蠣を食べに行き、梅を見て、桜を楽しむいい季節。冬から春へ移り変わる心地いい変曲点。残念ながら今年はすべてできていない。そんなわけで、卒園式も入学式も大した写真も動画も残っていない。もう少ししっかり撮ったつもりだったけど、見返してみると本当に見所のない記録映像。みちごめん。ということで、ドキュメンタリー映画TOP3。記録映像、記録映画とも言われ、文学におけるノンフィクション。しっかり記録に残すことに意義がある。
「100,000年後の安全」 2009 フィンランド原子力発電によって作られる放射性廃棄物は、10万年にもわたって人体に有害な放射能を排出し続ける。世界初の「放射性廃棄物最終処分場オンカロ」。この映画は、建造中のフィンランドの国家施設である「オンカロ」を始めてカメラで捉えたドキュメンタリーである。オンカロとはいったいどういう施設なのか。10万年間も放射能を出し続ける廃棄物を最終処分するということはどういうことを意味するのか。オンカロプロジェクトに関わった人々が率直に語るその内容とは。
「おいしいコーヒーの真実」 2006 イギリス一杯のコーヒーの価格約330円、そのうち生産者に届くのは約3~9円。今日もコーヒー豆は安い値段で買いたたかれる。コーヒーの買い付け市場は、クラフト・フーズ、ネスレ、P&G、サラ・リーの四社が寡占しており、生産者の希望価格が聞き入れられることはない。そんな中、義憤にかられるメスケラ氏は、エチオピアコーヒー農協連合会を設立し、NY商品先物市場を通さず、直接焙煎業者と取引きし故郷の農村に収益を還元する仕組みを推進すべく、欧米を渡り歩くのだった…。
「アザー・ファイナル」 2002 オランダ2002年夏、日韓共催で開かれたサッカー・ワールドカップ。世界のトップを決定するこの大会の陰で、「世界のボトム」を決定する試合が開かれた。対戦したのは、当時国際サッカー連盟(FIFA)ランキング202位でアジアの奥地に位置する山国・ブータンと、203位のカリブ海に浮かぶ小国・モントセラト。横浜で開かれるワールドカップ決勝と同じ日に開催が決まった、世界一を決めるもう一つの決勝=「ジ・アザー・ファイナル」に参加するブータン・モントセラト両国チームの、試合当日までの模様を追うドキュメンタリー。