鎌倉湘南

東京や横浜までなら仕事の都合で行く機会もあるけれど、それより西となるとまったくといっていいほどチャンスはない。ということで、家族で東京に行く用事があったので、無理やり途中下車して鎌倉湘南に行ってみる。小町通りで食べ歩きをして、食べログで見つけた蕎麦屋さんでお昼を食べて、鶴岡八幡宮でお参りをして、一番の目的だった神奈川県立近代美術館鎌倉館に行く。日本初の公立近代美術館で、鶴岡八幡宮の境内にあり、60年の時を経た今でも美術館建築の傑作と言われる美術館。小さい上に老朽化が激しいことから、2016年に閉館することが決まっているので、もう今行くしかないと。神社の境内に公立の美術館があるのがとても不思議な感じなんだけど、池の上に浮いて見える佇まいはやっぱりとてもいい。建物の下に遺構はあるし、改修するにも県が宗教法人に公金を支出することもできないし、宗教法人も宗教活動意外に浄財を充てるのもハードルが高く、改修して保存活用できるのか、諦めて解体してしまうのか今後も目が離せない。最後に江ノ電に乗って、湘南の海に落ち葉のようにプカプカ浮かぶサーファーを眺めながら、江ノ島まで行って1日を終える。京都や奈良を身近に感じて生活しているので、鎌倉のお寺や大仏にはまったく魅力を感じない。いかにも観光地然とした雰囲気も気に入らない。ただ、湘南ブランドなる雰囲気を感じることができたのはよかったのではないかと。