格差社会

宿題の進め方は親子で強い相関関係があるようで、早く終わらせていた人の子供は宿題を早く終わらせているし、締め切りぎりぎりまでしない人の子供はぎりぎりまでしないとのこと。


また、B型は日本人に20%もいるのに、サッカー日本代表でW杯出場ランキングTOP20にも、Jリーグ歴代得点ランキングTOP20にもB型はほぼいない。


さらにサッカーのJユース所属選手の生まれ月を調べると4〜6月生まれが600人に対して、1〜3月の早生まれは150人。たった1/4。


資本主義ではチャンスが平等とはいうものの、育った環境に影響を受けるし、血液型にも、生まれた月にも影響を受けている。21世紀の資本で指摘されたように、富は集中し、格差の拡大が広がっている世の中で、個人の努力ではどうにもならない閉塞感が影響してるのか、最近の映画にもそれが強く反映されているような。


カンヌでパルムドールをとって話題の「パラサイト 半地下の家族」を観に行く。見始めてすぐに「天国と地獄」に影響を受けたことが感じられるし、前回受賞の「万引き家族」も思い起こされる。さらには昨年大きな話題になった「ジョーカー」にも通じる格差社会への冷たい眼差し。


株主優待で映画の無料券が届くけど、近所のTOHOまでわざわざ行って観たい映画があまりない中で、ここ数年で足を運んだのはたった3作。そしてその3作が万引き家族とジョーカーとパラサイト。やっぱり本当に面白そうな映画はすぐ観たい。


で、予想通りとても面白い格差社会を描く良質な映画3作。


「パラサイト 半地下の家族」 2019 韓国

全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが...この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく――。


「ジョーカー」 2019 アメリカ

「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか?


「万引き家族」 2018 日本

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。