正史

ぜんぜん人のいないねねの道


今年の初めに横山光輝の三国志をままが大人買いした影響で、20年ぶりくらいに読み始める。三顧の礼や赤壁の戦いなど、武漢を舞台に繰り広げられる数々のストーリーを楽しんでいるのもつかの間、武漢で新型コロナが検出される。武漢の街が封鎖され、中国全土に飛び火して、日本だけでなく世界中にもウィルスが広がり今に至る。そして、もう三国志をゆっくり読む気分でもなくなってしまい、半分くらい読んだところで中断中。


ちなみに、三国志は中国の歴史BC2500〜AD1644までをまとめた24書の正史のひとつとのこと。まさに中国4000年の歴史。それに対して、日本は今年で建国2680年。中国は王朝が何度も変わったけど、日本はひとつ。Wikipediaによると、日本は六国史で神代からAD887まで正史がまとめられているみたい。有名どころでいうと日本書紀。


じゃぁ887年以降は歴史書としてまとまっていないかというと、1867年までの正史をいま正にまとめ中のようで、その名も「大日本史料」。1901年!に作業を開始しているのに、完成まで、まだあと800年くらいかかるらしい。。完成するころには、さらに1000年以上歴史の蓄積があるから、またその正史をまとめるのに時間がかかり、いつまでたっても完成しないんじゃないか?と心配してみたり。。

東京大学史料編纂所 | Historiographical Institute The University of Tokyo

HOME > 編纂・研究・公開 > 大日本史料・史料綜覧『大日本史料』は、歴史上の重要事件を「綱文」と称する事件の概要をあらわす文章で示し、その関連史料を列挙したものです。史料にはその事件に関連して出された文書、事件を知る人が書き残した記録、系図や家譜、後世の著作や地誌など多様なものがあります。これらを事件の推移が分かりやすいように整理して掲げています。年代的には『日本書紀』からはじまる六国史の後をうけ、仁和3年(887)から慶応3年(1867)までの約980年を16の編に分けて編纂します。現在は第12編(江戸時代初期)までが着手されており、第13編以降については、幕府法、財政・農政関係、対外関係、朝幕関係などの基本史料の蒐集とデータの整理・公開を行っています。また、本編の刊行が終わった部分は、近年の史料発掘の成果を取り入れるため、補遺の編纂を進めています。【関連データベース】大日本史料総合大日本史料の全巻が刊行されるまでには相当の日時がかかると予想されたため、大日本史料の稿本(約5,330冊)と、その後採取した史料カードなどによって、事件の概要を示す綱文、典拠史料名のみを抜き出したものがつくられました。現在までに仁和3年(887)から寛永16年(1639)までの分17冊が刊行されています。【関連データベース】大日本史料総合・近世編年Copyright © 1997 - 2019 Historiographical Institute The University of Tokyo © 東京大学東京大学史料編纂所  所長:保谷 徹 所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷7丁目3番1号

www.hi.u-tokyo.ac.jp

兎にも角にも、歴史をまとめてくれたおかげて、いま三国志を楽しく読めているわけだから、正史の編纂はとっても意味のあることなのでしょう。さて、残り半分の三国志はいつ完読できるか?

パークハイアット京都にて