天気がいい日は海にドライブがいいと思い、和歌山の有田・海南へ。最近はみうみちがついてこないことも多く、今回も子供はみあだけ。
車で家から2時間、有田みかん街道沿にあるTesti Moneでまずはランチ。みかん畑が広がる山並みと紀伊水道が一望できる最高の立地で、のんびりイタリアン。ただの飲食店ではなくて、市と連携した防災拠点にもなっており、ヘリポートも併設。ただの防災拠点だと非常時以外は人の立ち寄らないつまらない場所になるし、ずっと使っていないと寂れてくるんだけど、日常使いをすることで場所を有効活用するとてもいいスキーム。その上レストランに宿泊施設も併設しているので、非常時に避難民が泊まる際の設備の兼ね備えているという、とってもよくできたしくみ。レストランのオーナーはリクルート出身とのこと。
ランチの後は、rub luck cafeへ。防虫菊の保管庫をリノベしたカフェ。鉄骨とトタンの倉庫そのままで、がらんと広いスペースに客席が5〜6ブースだけ。夏は暑く、冬は寒く、照明の最小限なので日が沈むと暗くなり閉店。店の看板もない、ありのままの空間。紀伊水道を望む立地で、トタンをくり抜いた窓から差し込む夕日。その上、ちょっとした小物や絵の飾り方にセンスが感じられ、凛とした清々しい空間。それをカフェオーナーの源じろうさんがセルフビルドでつくりあげる。源じろうさんは元レーサーというおもしろい経歴。
最後はいつも行ってるカネマタ海産でしらすを買って、海岸で少し遊んで家に買える。
たまたま今日、TRUCK FURNITUREの今の建物ができるまでの記録を本にしたTRUCK NESTを読む。建築の素人のオーナーがセルフビルドで建物をつくった経緯が丁寧にまとまっている本。一切の妥協をせずに、プランを考え、原寸で判断し、何度も現地に足を運び、疑問があればしっかり本を読んで理解する。当たり前だけど簡単に真似できるものではない、ものつくりへのオーナーの強い意志が感じられる本。
Testi Moneもrub luck cafeもTRUCK FURNITUREもそこに行くとオーナーの意志が感じられとてもいいなぁと。「誰もが悪くない」という判断を積み重ねたところで、出来上がるものは結局「誰も良いと思わない」もの。「個人的には好きだけど…。」という素直な気持ちで突き進むことが大切なんだなぁと思わせる和歌山の旅。
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