米長期国債格下げ→米国株の大幅安→東京株式市場は急反落→FRBが実質ゼロ金利政策を続ける方針を表明→「格下げ観測」という形でフランスに飛び火→欧州株は軒並み急落→欧米発の世界連鎖株安の気配→ダウ平均は500ドル強下げ→日米欧の金融緩和競争の可能性→外国為替市場で円高圧力が強まる→日本株の押し下げ要因→ヘッジファンドなど投機マネーが株売り〔2011.8.11 日経QUICKニュースから抜粋)テレビや新聞で連日報道している内容をなんとなく眺めることは多いけど、「FRB」「ゼロ金利」「ダウ平均」「ヘッジファンド」「投機マネー」といった言葉の意味を説明できる人はどれだけいるのかな。国債、株、円高といったわかりやすいキーワードだけを繋げてなんとなくわかってるつもりになってることが案外多かったりして。
「最新の経済と政治のニュースが世界一わかる本!」 2010 細野真宏家にある経済関係の本の大半は細野さんで、あらためて数えてみると7冊もある。新聞やニュースを毎日欠かさず見るよりもこれらの本を何度も読み返す方が圧倒的におもしろい。「日本が国債の大量発行で株安に」新聞やニュースで端的に書いてるコメントも、細野さんの手にかかればすごーく長くなる。長くなるけどよくわかる。日本が国債を大量発行→国債の利回りが大きく上がる→アメリカの国債を売って日本の国債を買う人が増える→日本の国債を買うために大量のドルを円に替える→円高ドル安になる→輸出企業がダメージを受ける→輸出企業の株を売る人が増える→株安に進む量的緩和も国の借金も年金も保険もデリバティブもマネー経済も先物取引もTOBも株式分割の説明も同じ調子。もうほんとに「風が吹けば桶屋が儲かる」のストーリーを聞かされているような感じ。
0コメント