ピアノが我が家にやってきたことに影響されて、音楽の本を読んでみる。楽譜の読み方とか、クラシック音楽の聞き方とか、ある特定の作曲家に深入りするつもりはまったくなく、音楽の歴史をさらっと眺める程度の気持ちで。クラシック音楽の起源がローマ・カトリック教会の聖歌で1000年の歴史があること。一般にクラシック音楽と言われる、ベートーベン、モーツァルト、バッハといった有名作曲家の音楽はすべて17~20世紀のたった300年でつくられたということ。ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロックと歴史の流れと音楽の流れが一致していること、現代のポピュラー音楽の起源がクラシック音楽であること、などなどまったくクラシックに予備知識が無くても読める。Amazonでの高評価もうなずける。身近にピアノがあっても弾く気になるのはいつになることやら。
「西洋音楽史」中公新書9世紀 フランスの時代修道院で歌う聖歌 歌は神へ捧げるものル・トロネ修道院12世紀 フランス時代聖堂で歌う聖歌 祈りの音楽ノートルダム大聖堂14世紀 絶望の時代十字軍の度重なる失敗教会権威の失墜と堕落ノストラダムス ジャンヌ・ダルク15世紀 イタリアの時代美しさを求める「作曲家」「作品」の概念が生まれるフィレンツェ大聖堂レオナルド・ダ・ヴィンチ ミケランジェロ16世紀 多元化大航海時代(コロンブス)世界一周(マゼラン)宗教改革(ルター)17世紀 フランス(カトリック)とドイツ(プロテスタント)オペラの誕生カトリック 華美な宮廷音楽・王侯貴族のための音楽 ヴェルサイユ宮殿プロテスタント 教会・宗教音楽・内省的・バッハ18世紀 市民階級の勃興三権分立(モンテスキュー)自由と平等(ルソー)批判哲学(カント)ナポレオン19世紀 娯楽音楽と芸術音楽モーツアルト・ベートーベン・シューベルト・ワーグナー・ブラームスベルリオーズ・ヴェルディ・チャイコフスキー音楽学校・音楽批評・音楽の大衆化市民のための音楽娯楽音楽(カトリックからの流れ)=オペラ(声学曲)芸術音楽(プロテスタントからの流れ)=器楽曲20世紀 3つに分離1.前衛音楽 新しい音楽を求める →需要は少ない2.巨匠の名演 過去の名作を立派に演奏する →現代のクラシック音楽3.ポピュラー音楽 公衆に広くアピールする →商品としての音楽18世紀まで 現代音楽しか聞かない19世紀 現代音楽と過去の音楽が聞かれる20世紀以降 過去の音楽しか聞かない
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