群像

毎日のように阪急電車を利用しているから、一応映画「阪急電車」を見る。阪急を題材にして、関テレの社員が監督をして、東宝で公開した映画。阪急も関テレも東宝も同じグループ会社だから、自作自演みたいな映画。まぁ予想通り、映画というよりはTVドラマという感じ。☆2つ。ストーリーは複数の人物のそれぞれの人生模様を同時進行的に描いたもの。いわゆる群像映画というジャンル。今回の映画はよくなかったけど、群像映画はロードムービーと同じくらい好きなジャンル。年齢も性別も人種も立場も様々な人々が、たまたま居合わせることで起こる出来事を積み重ねて進む映画。主役や脇役という階層はなくて起承転結でまとめられたわかりやすいストーリーもない。より自然でリアルな人生模様が生き生きと描かれているジャンル。人間臭くてとっても好き。ガイ・リッチーとタランティーノはとりあえず除外して、現時点での群像映画TOP3
「クラッシュ」 2005 アメリカ現代では、誰もが孤独と恐怖を抱えて生きている。その一方で、われわれは誰かと触れ合って、分かりあっていきたいと願っている──。クリスマス前のロサンゼルスで、人種も階層も立場もみな違う人々が、お互いに衝突し、それぞれの人生を交錯させていく。彼らが内に持つ差別と偏見、人間の弱さをさらけ出しながら…。ハイウェイで発生した1件の衝突事故から始まる、36時間のあいだに物語られる一編の群像劇。
「ラブ・アクチュアリー」 2003 イギリス19人の恋の物語。就任したばかりの英国首相と素直で明るいメイド、初恋に当惑する男の子と妻を亡くしたばかりの義父、(謎の)映画のスタンドインとして肉体関係ではないホントの恋に落ちる二人、親友の新妻に恋する青年、夫の浮気に感ずき悩む妻、はたまた煩悩一色でアメリカへと渡る男にカムバックを狙うとんでもロックスターとそのマネージャー・・・一つ一つは小さいけれど、どれもとても身近な出来事。 だからきっとアナタの大切な恋もこの映画の中にみつかるはず・・・だってどの恋も形は違うけれど、中身は結局”愛”なんだから。
「アモーレス・ペロス」 2000 メキシコメキシコシティ。ダウンタウンに住む青年オクタビオは、強盗を重ねては放蕩を続けている兄ラミロの妻スサナを密かに恋していた。ラミロの仕打ちに苦しむスサナもオクタビオには悩みを打ち明けるのだった……。スペインからやってきたモデル、バレリア。仕事も成功し、不倫相手のダニエルも妻と別居し、2人はマンションでの新たな生活を始めるのだったが……。初老の殺し屋エル・チーボのもとに新たな仕事の依頼が舞い込む。エル・チーボは殺す相手の行動を観察する一方、昔捨てた自分の娘の後を追い、こっそり家に忍び込む……。3つの「犬のような愛(原題)」を描いた、青春バイオレンス。