関西に住んでいて、これだけいろんな街に出歩いて、その土地の文化や食や建物や自然なんかを直にふれることが好きなのに、なぜ今まで読まなかったのか不思議なくらい有名な本、まとめて3冊一気読み。
白洲正子の随筆3冊「かくれ里」「近江山河抄」「西行」「西行」もまぁよかったけれど、「近江山河抄」と「かくれ里」がもうほんとにとってもいい。すっぽりと腑に落ちる感じ。2つとも昭和40年代にかかれた本で、近畿地方の山里を歩いてめぐった紀行文。昭和後期の文なのにエッセイというよりは随筆といったほうがしっくりくる貫禄のある本。_秘境と呼ぶほど人里離れた山奥ではなく、ほんのちょっと街道筋からそれた所に、ひっそりとした真空地帯があり、そういう所を歩くのが、私は好きなのである。世を避けて隠れ忍ぶ村里、かくれ里。 by白洲正子いろんな街に出歩いて、何となくこの街いいなぁと思っても、うまく言葉にできていなかったもやもやがあるなかで「かくれ里」という言葉に出会う。何となく感じているフワッとした思いを、ハッキリと言語化してくれる気持ちよさ。これからもことあるごとに読み返そう。菅浦、山国、竹生、葛川..日帰り旅行のネタがたくさん見つかってよかったよかった。
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