津々浦々

いたるところ、すみずみ。津は港、浦は海辺や入り江。_三省堂提供「新明解四字熟語辞典」より海沿いの小さな港や入り江をドライブしてて、昔から全く変わらない暮らしを続ける漁村や集落にふと出会う時、街中の生活にはない良さを無い物ねだりしてみたりして。ただ淡々と暮らすことの美しさ。自分には出来ない生活スタイルがそこにあるから、ついつい津々浦々を転々としてしまう。ということで、みうみち連れて鷺浦まで車でお出かけ。
島根半島の西側にある200人ほどが暮らす静かな港町。茶色の瓦屋根がびっしり立ち並ぶ街並みの隙間を縫うように伸びる細い道をのんびり散歩すること30分。お土産屋さんがあるわけもなく、カフェはもちろん、小さな商店すらみつからない。それでも暗いトンネルを通ったり、神社にお参りしたり、海沿いの道を走ったり、なかなか気持ちのいいひとときを過ごす。島根半島には42カ所の浦があり、そのいずれにも神社があり、江戸時代にはそれらを巡る信仰習俗があったとか。四十二浦再発見委員会なる団体が近年発足されたみたいだし、これからも淡々と津々浦々を転々としてみようかな。