岩波文庫の三連荘。古文で書かれた風姿花伝はなかなか気が重かったけど、三冊ともそれなりに楽しめる。扱っている題材はそれぞれ違うけど、そこからにじみ出てくる日本的な感じに共通する何かがあるような気分にさせられる。評価の定着したものしか出版しない岩波文庫のなせる技?時間をかけて読んだところで、覚えている内容はせいぜいひとことかふたこと程度。それもいつまで記憶してるかあやしいところ。と、いうことで記憶することは諦めてブログにメモ。便利な記憶のアウトソーシング。
風姿花伝「花」秘すれば花、秘せねば花なるべからずとなり珍しさ、意外性が感動を生む。未知なるものが人の心を魅了する。秘伝。「幽玄」ただ美しく柔和なる体、これ幽玄の本体なり優美な美しさ。優雅で深い味わい。
日本の弓術「無」無意識、無心、無我不射の射、非合理、直感、非論理、体得。
俳句への道「客観写生」ありのままの現象を詠うもの心情ではなく現象。客観の先に主観が浸透して出て来る。理論は実行のあと。「花鳥諷詠」俳句は季題(季語)の文学俳句は自然との関係性を切り離せない。自然はゆとりを与える。季題と素材と感情。
0コメント