働き方改革、ワークライフバランス、ホワイトカラーエグゼンプション、プレミアムフライデーなどなど、色々な単語が入り乱れいている今日この頃。組織論や文化論、世代間の価値観にまで踏みこむ必要のある内容で、「KY」や「忖度」と言った言葉が流行する日本ではどうしても解決までに時間がかかるようで。1977年には日本の意思決定の本質を空気で捉えた「空気の研究」が刊行され、1984年には「失敗の本質」で日本組織の大きな変化に対する脆弱性を指摘している。今読んでも最近刊行された本であるかのように昨今騒がれている諸問題の本質を捉えており、もうほぼ予言の書。刊行からはや30年以上。相変わらず最近も「職場の問題地図」という本が10万部以上売れているということは、まだまだこの問題が収束するのには時間がかかるのでしょう。ただ、オードリー・ヘップバーンは「impossible」という言葉を「I’m possible」と読んで見せたという。可能を証明することはできても、不可能を証明することはできない。やりきる意志があれば、案外ゴールは近い?
「空気」の研究 山本 七平 1977
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 戸部 良一 1984
職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方 沢渡 あまね 2016
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