最近読んだ本のメモ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①私たちは知らないうちに、私たちよりずっとゆったりしている●●人の影響を受けてしまいます。(中略)私たちの速さでやろうとすると●●人は狼狽し、私たちは疲れ切ってしまいます。●●人には理解してもらえず、私たちは焦るだけで、何ひとつうまく行きません。
②●●人は、必要があろうがなかろうが、他人を押しのけて我先に電車に乗り込もうとします。(中略)彼らは列に並んで自分の番を待つということをないので、切符売り場や改札口では勝手に割り込んできます。彼らの頭には、目的地に早く着くことしかないのです。
③●●人は概して抽象的な思索が苦手のようです。彼らの関心は当面のことや実用的なことであって、必要とするものを他国から摂取することにかけては誰にも負けません。●●人は何か新しく重要なものに見とれていたかと思うと、翌日には早速自分たちで作っているのです。
④●●人にも欠点がある。一つには人間関係が前近代的であること。個人よりも家が重視され、個人が自由な行動をとれないこと。二つ目は自由に意見を述べあったり、相手の意見を批判する風習がないこと。三つ目は、外国に対して無関心であること。外国を知らないことにも気づかず、外国に誤解されていることも知らないこと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
④まで読めば●●に入るのはが日本だということに誰もが気づくと思うけど、①②だけだと、どこの国のことか案外わからないような気が。。というのも、この文章は100年も前に書かれたものなので当然といえば当然なんだけど、逆に100年前からほとんど進化していない③と④が問題だと思うけど。。
100年前は大正時代で第一次世界大戦が終わった数年後で、関東大震災の少し前。約50年前に江戸時代が終わっているので、今でいえば1970年大阪万博を振り返るくらいの時代感。そんな時代の書籍をまとめて読んで、文化・人類・社会・経済学を横断する。
「貧乏物語」はぜんぜん面白くなくて、「考現学入門」は普通。そして「東京に暮す」はとても面白い。そして上記のメモは「東京に暮す」からの抜粋。100年後の2120年はどんな未来になんていることやら。
1928〜
東京に暮す 岩波文庫
0コメント