蝉時雨

鳥取の中井窯にて昨年に引き続き今年も4日間だけ島根に帰省する。毎年この季節はクマゼミが早朝からシャアシャアシャアシャうるさくて、寝室のすぐ横のケヤキに大量発生するものだから、朝方はゆっくり寝る事もできないほどの騒音で迷惑極まりない。だから4日間だけでもこの環境から離れる事ができてよかったよかった。今回は、1年半ぶりに鳥取の中井窯と山根窯を経由してから島根に帰る。さらに翌日は安部太一さんの工房にもお邪魔させてもらって、相変わらずうつわ巡りの夏休み。安部さんの工房は緑の中にぽつんとあって、まわりに民家もなくて、緑あふれる居間に陳列されたうつわを眺めながら、カナカナカナカナと鳴くヒグラシをBGMにひとときを過ごす。帰省先の出雲では、みうみちが毎日のようにセミ取りで大はしゃぎ。捕まえるセミのほとんどがアブラゼミで、家の中や車の中にまでつれて入るものだから、ジリジリジリジリうるさくてたまらない。1週間のいのちしかないのに、鷲掴みされたり、袋に入れられたりで、かわいそうなアブラゼミ。都市部や太平洋側に多いクマゼミ、郊外や日本海側に多いアブラゼミ、そして山間部の朝夕にどこからともなく聞こえるヒグラシの鳴き声。暑さを増幅させる騒音でしかないクマゼミとアブラゼミに対して、涼しさを感じさるヒグラシの響き。このブログを書きながらも外では相変わらず元気すぎるクマゼミ。ヒグラシの声で目覚める生活ができるのはいつになることやら。。。

鳥取に行くと必ず寄りたいたくみ割烹