世代

新年度になり、会社にも新しく新入社員が入ってきて、またひとつ歳を取ったことを気づかされる季節。スポーツ選手や芸能人は別にして、社会人になって10年くらいになると、世の中にも同世代の方々がメディアで取り上げられることも多くなり、何を考え、何をしているか、やっぱり気になるところ。ということで、最近読んだ3冊は、いずれも1980年代前半の生まれの研究者の本。内容は社会学、数学、政治学とばらばらだけど、どれもさらっと読める軽い本。言いたいことはわかるけど、内容は荒削りで詰めが甘く、まだまだこれから洗練熟成されていくのかぁというのが共通して受ける印象だったので、30代前半の世間の評価も似たようなものなのでしょう。火花で芥川賞を受賞した又吉も、不倫で話題のベッキーと宮崎元議員も、相撲で優勝した白鵬も、政治家の小泉進次郎も同世代。生まれた時に50億人だった世界人口が、死ぬ時は100億人に突入する時代。社会人になって日本の人口がピークに達し、退社するころには1億人を割る時代。これからどんなことが起こるかな。
絶望の国の幸福な若者たち 古市 憲寿(社会学者)
数学する身体 森田真生(数学者)