素手時然読む本を選ぶ基準は特になく、なんとなく気になったものから手当たり次第読んでいく。なので、好きになった本はジャンルも内容もバラバラで、まったく系統立っていない。伊藤ていじの「日本デザイン論」と岡倉天心の「茶の本」で本を読むことが好きになり、鴨長明の「方丈記」と吉田兼好の「徒然草」で古典にも興味が出て、夏目漱石の「こころ」と宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」で小説ってやっぱりいいなぁと思い至る。また、高浜虚子の「俳句への道」と世阿弥の「風姿花伝」で日本文化の奥深さを味わい、「柳宗悦」や「棟方志功」で民藝にはまり、宮本常一の「忘れられた日本人」と白川静の「常用字解」で日本の歴史に俄然興味が湧いてくる。「北大路魯山人」と「松浦弥太郎」で暮らしについ...06Feb2016本